杉村銘柄に乗ろうじゃないか!株探ニュースの杉村富生さんの記事「国策は株高推進、この流れに乗ろうじゃないか!」を読み、JALCOホールディングスの存在を知る。JALとは無関係の不動産会社。パチンコ屋の大家。「配当利回りは4.4%もある。それに、あと数週間で18円配当を得られる。期間収益は抜群に高い。田辺順一社長は野村証券出身だが、場立ち(市場部員)上がりだ。苦労人である。」「現状は知名度が低いうえに、アナリストの多くが「ネグレクト」(無視→調査対象外)にしている。しかし、今後は収益力の高さ、成長性が評価されることになろう。パチンコ・パチスロ業界は世代交代の時期を迎えている。ビジネスチャンスは膨らむ一方である。」
Wikipediaによれば、一橋大学時代は麻雀とパチンコに熱中し、卒業論文は「パチンコ攻略法」だという。昔からパチンコには縁があったわけだ。ホールディングス化する前のジャルコに移ってからは、電子部品メーカーで倒産の危機にあった同社の業態を転換して経営を再建したそうだ。繊維会社だったバークシャーを業態転換したバフェットを思い起こす。
田辺社長と「まいど!」の藤本誠之氏との対談動画を見たが、最終的に2兆円の資産残高、その6%たる1200億円の賃料収入を目指すという。その暁には株価は、1万2000円になると…。いまの株価を400円として、30倍!大風呂敷を拡げたとも言えるが、競合6社が現状維持あるいは撤退、つまりJALCOへの売り手に回るなか残存者利得で夢物語ではないと。
"JALCOホールディングス (6625 東証スタンダード) 代表取締役 田辺順一が吼える! Vol.31 2024/02/20" を YouTube で見る
https://www.youtube.com/live/KhIunSjV7-k?feature=shared
今回の「2024年3月期配当予想の修正(増配)に関するお知らせ」では、「配当金額に関しては、主に賃貸不動産から得られるストック収入を基本にしつつ、将来の業績動向を総合的に勘案して決定する方針としております。この方針に基づき、来期以降も安定した配当水準を目標に設定すると共に、ストック収入の拡大と多様な収益機会の積極的な追求を通じて、配当の増額を目指してまいります。」と述べている。さきのYouTubeでも田辺社長は減配しないと言っていたし、「配当金額に関しては、主に賃貸不動産から得られるストック収入を基本にしつつ」決定する方針からして累進配当は堅いだろう。期末一括配当に、中間配当見合いのクオカードという組み合わせはヒガシ21と同じだ。来週の金融政策決定会合でのマイナス金利解除に身構え急落した地合いを尻目に株価は逆行高を演じた。憶測から決定に至ればどう動くか?下げたら買い増そうか。
きのう3/11の前場寄り付きで200株、約定成る。成り行き注文も考えたが、ストップ高なら配当利回り4%を切ってしまう。利回り4%丁度の@450円で指し値注文を入れた。
2024年03月10日09時15分【市況】
【杉村富生の短期相場観測】
─国策は株高推進、この流れに乗ろうじゃないか!
経済評論家 杉村富生
「国策は株高推進、この流れに乗ろうじゃないか!」
●弱気筋の“抵抗”はむなしい結末を迎える?
弱気(ショート)筋の“抵抗”はむなしい結末を迎えることになろう。3月7日の日経平均株価は492円安と急落したが、これは8日のSQ(特別清算指数の算出)を前にしてのせめぎ合いの結果である。まあ、急騰してきただけに、利食い急ぎの動きがあったと思う。しかし、トレンドは変わっていない。歴史的な反騰相場は始まったばかりじゃないか。
1990年以降のバブル崩壊、株価の低迷は東西冷戦構造の終焉、政治の迷走、当局の無為無策(逆に、「株高は悪だ」の風潮)、円高・デフレの放置、株式売買益の課税強化、製造業の海外脱出(産業の空洞化)、日本バッシング&パッシングなどにあった。もちろん、企業経営者の萎縮、投資家の離散もある。
それが劇的に変化した。実は、1989年までは株式の売買益は回数、株数制限があったものの、原則非課税だった。新NISA(少額投資非課税制度)は“お里帰り”だ。これは政府が「株高歓迎」に変わったことを意味する。さらに、新東西冷戦構造はフレンド・シェアリングを生み、半導体を中心に新工場の建設ラッシュになっている。
再三指摘しているように、アメリカ人は9600兆円の株式・投信を保有しているのに対し、日本人のそれは400兆円にすぎない。24分の1である。背景にはリスクを嫌う国民性があろうが、国の政策もあったはずだ。しかし、今後は企業の変革に続き、国民の意識が変貌する。外国人の猛攻はこれを評価してのものだろう。
●JALCOは最高益、配当利回り4.4%!
物色面ではTOPIXの切り返しとともに、全般かさ上げの動きが起こるだろう。引き続いて、三菱UFJフィナンシャル・グループ <8306> [東証P]、野村ホールディングス <8604> [東証P]、九州フィナンシャルグループ <7180> [東証P]、三越伊勢丹ホールディングス <3099> [東証P]などに注目できる。
JALCOホールディングス <6625> [東証S]の2024年3月期の経常利益は51億6200万円(前期は22億6700万円)と、連続で最高益となる。期初計画は10億300万円だった。不動産事業に加え、M&Aコンサルティングが好調という。1株利益は38.5円(同17.2円)に急増、配当は18円(同6円)とする。
株価は406~408円絡みだ。この水準のPERは10.5倍、配当利回りは4.4%もある。それに、あと数週間で18円配当を得られる。期間収益は抜群に高い。田辺順一社長は野村証券出身だが、場立ち(市場部員)上がりだ。苦労人である。不動産事業の収益(上振れ分)は株主に還元するという。
今年度の従業員1人当たりの営業利益が日本一になるのはほぼ間違いない。現状は知名度が低いうえに、アナリストの多くが「ネグレクト」(無視→調査対象外)にしている。しかし、今後は収益力の高さ、成長性が評価されることになろう。パチンコ・パチスロ業界は世代交代の時期を迎えている。ビジネスチャンスは膨らむ一方である。
このほかの銘柄では生成AI分野に注力、マイクロソフト<MSFT>のパートナーのFIXER <5129> [東証G]、AI関連の本命と目されているLaboro.AI <5586> [東証G]、サービスナウ<NOW>の最高ランクのパートナー称号を持つロココ <5868> [東証S]、ヘッドウォータース <4011> [東証G]などに妙味があろう。
2024年3月8日 記