LIXILビバの時価総額は約1000億円。LIXILグループの持ち分売却だけで500億円を上回る買収案件になりそうだ。買い手との交渉次第ではLIXILビバの全株取得、上場廃止の可能性もある。その場合は1000億円を超える大型案件になる。
LIXILビバはLIXILの前身会社の1つ、旧トステムが1977年に設立。2017年に東証1部に株式を上場した。ホームセンター事業はLIXILが手掛けるリフォーム需要の取り込みなど一部の効果は見込めるものの、LIXILビバの取り扱い商材の中でのLIXIL製品のシェアは必ずしも高くない上、LIXILビバの競合ではLIXIL製品を十分に取り扱ってもらえないといった課題を抱えていた。親子上場問題に対して株式市場から批判が多いことも売却方針を固めるきっかけになったようだ。こうしたことから瀬戸欣哉CEO(最高経営責任者)は、以前から傘下に抱え続ける意義を疑問視していた。
いまの中計路線が売却先で否定されるとしたらホールドを続ける意味はないかな?もっとも、少数株主持分までTOBすることもありうるようだが。