100株を打診買い。配当利回りは1%にも満たないがグロース市場にあっては黒字の有配だけでも珍しい。ただ、成長速度が遅いのが気にはなる。株価が右肩下がりなのはそれを嫌気してのことか知らん。もう100株買い足して、9月決算で連続増配がなければ売ろうか?
オオバを買うにあたり建設コンサルタントに注目し、隣接業種として航空測量に目を付けた。SBI証券の株アプリで検索すると、アジア航測やパスコといった有名企業に混じって「ジェノバ」という見慣れない銘柄が…。四季報によると、「 高精度な位置情報配信サービス展開。測量分野など中心。日立産機システムと資本提携。好財務」とある。衛星測位を行なうにあたり、電離層などで生まれるメートル単位の誤差をセンチメートルの誤差へと変えるデータをリアルタイムに提供しているらしい。測量から、土木ICT施工やIT農業などに分野を拡げている。上場は2023年4月だが、会社自体は20年以上の歴史がある。上場初年度から配当を出しており、今期も5円配当を予想している。増配率は25%(5円/4円)。東証GRTというと赤字の企業も多いなか信頼が置ける。東証GRT銘柄はエーアイ(4388)以来か?
大株主には、測量機器のトプコン(7732)や航空測量最大手のパスコ(9232)らが名を連ねる。上場時の社長会見から推測すると、電子基準点のデータをトプコンの受信機で受けている?のでトプコンが大株主になっているようだ。ちなみに、もう一方のトリンブルは、 ニコンと米国トリンブルの合弁企業。競合2社はニコン陣営で、ニコンとトプコンとの代理戦争といった様相だ。そもそも、 ニコンは海軍の、トプコンは陸軍の要請に従って設立されたというから海軍と陸軍との代理戦争か(笑)。
このとき、海軍の要請に従って設立したのが日本光学工業(現・株式会社ニコン)。そして陸軍は服部時計店精工舎(現・セイコーホールディングス株式会社)に白羽の矢を立てました。
そこで、服部時計店精工舎の測量機部門を主体に、同社の下請けだった勝間光学機械製作所のレンズ工場を買収し、東京光学機械株式会社が設立されました。当時の主要製品は、測量機、双眼鏡、照準眼鏡といった光学兵器でした。
https://www.topcon.co.jp/media/others/whytopcon1932/
IPO会見【書き起こし】ジェノバ(5570・東証グロース)2023年4月18日
Q1:かなり独自性の高い事業を手掛けているが、競合は?
現在、競合と言われるところは、当社と同じような配信サービスを行っているところが2社ほどございます。1社は日本GPSデータサービスという会社、もう1社は日本テラサットという会社となっております。この両社と当社の違いですけれども、言われているのは、当社の中で採用しているのは、先ほどご紹介しました「1300」という点を全部を使っていますけれども、2社は、その中の約半数の電子基準点を使用されてるというふうに言われています。
電子基準点には現在2つのメーカーが入っております。ひとつはトプコンという測量機メーカー、もう一つはトリンブルというメーカーになります。この2つが電子基準点を今、二分しているわけなんでございますけれども、当社の競合先はトリンブルさんの電子基準点を主に使っていらっしゃいます。これには理由がありまして、そこに使っている解析用のサーバー、システムがございまして、主にトリンブルさんの解析ソフトを使ってらっしゃいます。ですので、そのトリンブルさんの解析用のソフトを使用するには、トリンブルさんの機械が一番良いということになっておりまして、それを使って配信をされていらっしゃるというふうに聞いております。
ですので、さきほどご紹介いたしましたP26の三角の図、当社ではその1300点を使うことによって非常に小さい形、いわゆる距離が短い形なんですけども、そういう形を形成してお客さまにデータを提供することによって、安定化ですとか、信頼性の高いデータを供給しているところでございます。このあたりが当社と2社との違いというふうになっております。