優柔果断カブログ

株取引を中心にマネー全般

ヤマゲン、逝く!

癌と戦い、打ち勝った!と思っていたのだが…。残念!個別株を否定するのはカブトとは相容れなかったものの、主張は傾聴に値した。合掌。

窪田師匠の追悼文を転載する。

 

楽天証券経済研究所長・窪田真之

 山崎元さんは、私の師匠であり目標でした。急なお別れとなり、とても残念です。金融ビジネスの未来について、これからもお教えいただきたいことがたくさんありました。

 プライベートでは、将棋でも囲碁でもお酒でも、山崎元さんは私の師匠でした。中でも、一番参考になったのは、山崎さんの生き方です。

 山崎さんの筆の力は強烈で、これまでに書いてきた数々のレポートやテレビ・動画出演を通じて、古い体質の金融ビジネスに破壊的な影響力を及ぼしてきました。執筆時間は、深夜が多かったと聞いています。原稿を書き上げて一息ついている山崎さんからは、午前3時や4時にメールが来ることがたくさんありました。

 なぜ、そのように集中してたくさん文章が書けるのか聞いた時、山崎さんから「怒りが原動力」とうかがいました。なぜ、こんなひどいことがまかり通るという怒りで文章がどんどん出てくるそうです。

 近年、金融ビジネスは、山崎元さんが唱えていた方向に急速に舵を切っています。山崎さんが「不当に高い」と批判していた売買手数料なども大幅に低下しました。

「怒る対象が無くなると、書く意欲も低下する」と山崎さんはおっしゃっていました。ただし、山崎さんの筆の勢いは、亡くなる直前まで鈍ることはありませんでした。「金融業では、1つの問題が無くなると、次々に新しい問題が出てくる。怒る対象は無くならない」とおっしゃっていました。これからも、もっともっと、たくさんの破壊的なメッセージを出し続けていただきたいと願っていました。早過ぎるお別れが残念でなりません。

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