優柔果断カブログ

株取引を中心にマネー全般

#076コスモエネ(5021)

ココロも満タンにコスモ石油。フトコロも満タンに、願いたい(笑)。

きのう11/27後場配当利回り5%丁度の@6000円で指し値注文を入れすぐ約定成る。村上世彰率いるグループへの買収防衛策発動の可否を問う臨時株主総会を来月に控える。石油元売りは、出光興産、ENEOSに続き3銘柄目。いつの間にか財務体質が改善していた。製油所の稼働率は3社でトップ。東日本大震災のときの爆発火災事故を教訓にした結果だという。利回り5%に惹かれたわけだが、そこまで危ない橋ではないのではないか?

コスモHD社長「洋上風力柱に成長、再生エネは需給逼迫」  - 日本経済新聞
https://www.nikkei.com/nkd/company/article/?DisplayType=1&ng=DGXZQOUC100PB0Q3A111C2000000&scode=5021&ba=1

みずほ証券の新家法昌シニアアナリストは「コスモHDの稼ぐ力は同業他社より一歩秀でている」とみる。日経バリューサーチによると前期の総資産利益率ROA)は7.9%とENEOSホールディングス(2.6%)や出光興産(5.8%)を上回る。

その要因の1つが製油所の稼働率だ。23年3月期で98%とENEOSの78%、出光の83%と比べ高い。石油元売りでは装置の稼働率が低いと減価償却費が重荷となる。コスモの石油事業のROA(セグメント利益ベース)は4.3%とENEOSHD(0.7%)や出光興産(2.2%)の元売り関連事業をしのぐ。

再生可能エネルギー事業も売上高営業利益率が23年3月期で17%と高い。ENEOSHDは364億円の営業赤字だった。生み出した電気は固定価格買い取り(FIT)制度に基づき固定価格で売れ、安定して利益を得られる。発電設備をいったんリース会社に売ってから借り直す「セール&リースバック方式」を活用し、資産効率も高めている。

10年に荏原の風力発電子会社をわずか1円で買収して同事業に参入。不振の状況を立て直した。一方、ENEOSHDは22年に約1900億円を投じて国内の再生エネ企業を買収した。大和証券西川周作シニアアナリストはコスモHDに「先見の明があった」と評価する。

とはいえ今後の風力事業には難路が待ち受ける。22年に再生エネ発電は新制度「FIP」に移行し、新規案件の売電価格は電気の市場価格に連動して上下する。特に洋上風力は国内で競争が激しく、21年12月に事業者を選定した大規模案件の公募の第1弾で三菱商事の企業連合が計3海域を総取りした。高い利益率を保って規模を拡大するのは容易ではない。

石油化学事業は中国経済の停滞などで市況が低迷し、石油元売り事業はガソリン需要の減少で縮小が避けられない。再生エネなど新分野を石油関連事業に代わる成長エンジンへと育てていくことが、株主から支持を得るため不可欠になる。

(梅国典)

日経ヴェリタス2023年11月26日号]

 

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