優柔果断カブログ

株取引を中心にマネー全般

#035 住友林業(1911)

日経平均上昇の報を受け、後場に入り直ぐ三菱UFJを成り行き注文で700株売って種銭を作り返す刀で配当利回り5%丁度となる@2500円で指し値注文を200株入れ、すぐ約定なる。

伏線としては、矢野龍最高顧問による日経『私の履歴書』を6月に読んだことがある。気にはなっていたものの3%台では買えないなあと様子見していたところへ今回の大幅増配発表。配当利回りは一気に5%台に付けた。ただ懸念材料は、矢野最高顧問が誇る「いまでは住友林業の利益の7割を米豪の住宅事業が稼ぐ」という利益構造にある。勿論、リーマンショックを乗り越えた歴史があり、後追いの積水ハウス大和ハウスより一日の長があることは確かだ。

自己資本比率は、昨年の公募増資でも4割に届いていない。そのうち又…という疑いも拭い切れない。

それでも買いを決めたのは木造の高層建築への挑戦に将来性を感じたためだ。創業350周年に高さ350メートルの木造摩天楼を建てるという。熊谷組を傘下に収めたとはいえ半信半疑であったものの、建築設計トップの日建設計と組んでいると知るに及び、腹が決まった!前身は住友本店臨時建築部。住友つながりか…。

東京海上の本社ビル建て替えなど木材を多用した建築が近ごろ目立つ。脱炭素を目指すに当たり炭素を吸収、固定する木が脚光を浴びているためだ。日本有数の山持ち会社である住友林業は、植林から伐採、建材卸し、建築請負という川上から川下までを担う。財務盤石な積水ハウスを主力としつつも脇を固める銘柄として持っておきたい。

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